ムゼッタ（2000年生、母サニーモーニング）

ムゼッタ（2000年4月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「プッチーニ作曲『ラ・ボェーム』の登場人物」。毛色は栗毛。種牡馬のタマモクロス（当時16歳）と交配したサニーモーニングが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤沢牧場。戦績は、中央平地11戦0勝、地方19戦12勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年のミランダ特別(一般A3-1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、エバグリーンセールスコンサインメントから「北海道11月市場サラブレッド1歳」に上場され、伊藤信之によって630万円で落札された。

斎藤宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

1月19日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

2月1日、中1週で迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月2日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

4歳（2004年）

1月23日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた4戦目は、粂川京利騎手を鞍上に迎えて、一般C5ニ（宇都宮ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマノトライアンフに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5歳（2005年）

4月20日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から9kg戻して迎えた5戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、一般D4-3（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のキューバンビートに1馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

5月4日、中1週で迎えた6戦目は、一般D4-1（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったベルグラーノからハナ差の2着となった。

5月11日、連闘で迎えた7戦目は、一般D4-1（札幌(地)ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた8戦目は、一般D3-2（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木国明騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のアイジェスに5馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

6月7日、中1週で迎えた9戦目は、美香保特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐々木国明騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジャンクメイルに1馬身半の差をつけて制した。

6月26日、中2週で迎えた10戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

7月30日、中4週で迎えた11戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

9月24日、中7週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた13戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の原町特別（福島芝1800m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

12月25日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

6歳（2006年）

3月5日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

4月23日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

7月27日、中9週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた18戦目は、亀井洋司騎手を鞍上に迎えて、AIR-G’特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のストームランナーに1馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

8月9日、中1週で迎えた19戦目は、旭川市買物公園旭川屋特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀井洋司騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のダークエンペラーに4馬身の差をつけて制した。

8月23日、中1週で迎えた20戦目は、サクラプレジデント賞（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は佐々木国明騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のコスモユウシに1馬身の差をつけて7勝目を奪取した。

9月12日、中2週で迎えた21戦目は、ツルマルボーイ賞（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のバンバンイケに半馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月26日、中1週で迎えた22戦目は、アルデバラン特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のリアルユウシに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月10日、中1週で迎えた23戦目は、がんばれホッカイドウ競馬特別（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木国明騎手（8戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったプリティネイムから4馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中1週で迎えた24戦目は、新川特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐々木国明騎手（9戦6勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた25戦目は、NOSAI日高特別（札幌(地)ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で佐々木国明騎手（10戦6勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキョウモルンルンに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7歳（2007年）

4月26日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、北海道日高装蹄師会特別（門別ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で佐々木国明騎手（11戦7勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、コンテにハナ差交わされて2着となった。

5月9日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、門別プロパンガス事業協同組合特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で佐々木国明騎手（12戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトウショウヘリオスに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

5月23日、中1週で迎えた28戦目は、ミランダ特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐々木国明騎手（13戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のテンジンノジョオーに1馬身半の差をつけて勝利数を12に伸ばす

6月6日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞のステイヤーズカップ（旭川ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐々木国明騎手（14戦9勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた30戦目は、カシオペア特別（旭川ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で佐々木国明騎手（15戦9勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。9着に敗れた。