ファシネイト（2009年生、母スイートハビタット）

ファシネイト（2009年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「魅了する」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時8歳）と交配したスイートハビタットが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡日高町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方25戦7勝2着6回。主な勝ち鞍は2015年のスタンド3階「優売店」OPEN記念(一般C2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ミッドウェイファームによって735万円で落札された。

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

2月11日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず16着に敗れた。

5月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

7月10日、中8週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトラベンダー特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

12月6日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、忙しいペースで一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のケージーコシヒカリに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2013年）

2月8日、中8週で迎えた5戦目は、一般C2十三十四（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマサノジンライに半馬身届かず2着に敗北した。

4月5日、中7週で迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて悠々と抜け出し、最後は2着のブリリンに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月8日、中4週で迎えた7戦目は、一般C2七八（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のムーンラビットを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

6月18日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定戦のコアジサシ賞（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた9戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ジギーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2二三（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月9日、中4週で迎えた11戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、プラススキーラブに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、中1週で迎えた12戦目は、草野仁さんご来場ありがとう記念（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、抜け出したコスモフルハートを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月28日、中4週で迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2一二（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のカーチスラインをクビ差振り切って4勝目をマークした。

12月2日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定戦のハマシギ賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2014年）

1月7日、中4週で迎えた15戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた16戦目は、正幸献血300回達成記念（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた17戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた18戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた19戦目は、bayfm CUP（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたグレイスウォード決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月16日、中5週で迎えた20戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のパンパードリリーに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

7月17日、中3週で迎えた21戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

9月1日、中6週で迎えた22戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバシニアティヴをクビ差振り切って6勝目を手にした。

9月26日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定戦のゴイサギ賞（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（10戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したアンブルサイドを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6歳（2015年）

1月13日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、スタンド3階「優売店」OPEN記念（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（11戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモリュブリューを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月9日、中3週で迎えた25戦目は、日本一なるぞ村松拓キングコングニー記念（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（12戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた26戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C2（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた27戦目は、伊勢海老賞（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。