モズベッロ（2016年生、母ハーランズルビー）

モズベッロ（2016年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ハンサム(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープブリランテ（当時7歳）と交配したハーランズルビーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村田牧場。2021年の大阪杯(G1)で2着に入った他、2020年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、キャピタル・システムによって1,242万円で落札された。

森田直行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月20日、デビュー戦は川又賢治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 小雨/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

2月9日、中2週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のバラックパリンカを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月16日、中4週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた4戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったレッドアネモスにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

6月23日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの出石特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸びを見せたが、勝ったクードメイトルにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のダノンバリアントに3馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

9月16日、中7週で迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に敗れた。

11月23日、中9週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサトノシリウスに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2020年）

1月19日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のレッドレオンに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを手に入れた。

3月28日、中9週で迎えた12戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したミッキースワローを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月3日、中4週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月28日、中7週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月27日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

5歳（2021年）

1月24日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。17頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

4月4日、中6週で迎えた18戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったレイパパレに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（8戦1勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた23戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（9戦1勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

7歳（2023年）

2月26日、約14か月の休養明けで迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

4月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。

5月7日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

6月3日、中3週で迎えた27戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた28戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。17頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。