スイホービート（1988年生、母イーストクラウン）

スイホービート（1988年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のハードツービート（当時19歳）と交配したイーストクラウンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地20戦4勝2着8回。主な勝ち鞍は1994年のサマーステークス(900万下)。

経歴

デビュー前

菅谷禎高厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月6日、デビュー戦は菅谷正巳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したベストゾーンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったエイシンオスカーに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

6月22日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサベージレディにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた4戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったグローバルシルバーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月21日、中1週で迎えた5戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したエムジーゲンスイに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月8日、中6週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は菅谷正巳騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキョウワユウショウに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月21日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の馬籠特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリンデンリリーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4歳（1992年）

7月11日、約10か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（5戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく3着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた9戦目は、栗田伸一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウレグナムに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月22日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下の北洋特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

5歳（1993年）

8月7日、約11か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は栗田伸一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月26日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るセンテンマリオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月30日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の藤森特別（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のチアズスワローをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

11月27日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の豊明特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（9戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したヒノデダイセツを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

6歳（1994年）

7月3日、約7か月の休養明けで迎えた17戦目は、5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（11戦3勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は栗田伸一騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下のサマーステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るオンワードイーグルを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月11日、中4週で迎えた20戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で栗田伸一騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。