チキリボーイ（2005年生、母マリンパンサー）

チキリボーイ（2005年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「千亀利（岸和田）の少年」。毛色は栗毛。種牡馬のメイショウドトウ（当時9歳）と交配したマリンパンサーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）丸幸小林牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、中央障害3戦0勝、地方14戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の名古屋チャレンジカップチェリー賞。

経歴

デビュー前

土田稔厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

9月9日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出し、4着に入った。

12月1日、中3週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

12月9日、連闘で迎えた5戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

3歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた6戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

4月9日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップチェリー賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオグリオトメに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月26日、中1週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた9戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

6月15日、中4週で迎えた10戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のあおぎりステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

10月14日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、プラタナス賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた12戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

4歳（2009年）

2月8日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月4日、中7週で迎えた14戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月25日、中2週で迎えた15戦目は、白坂聡騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた16戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C1-3（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた17戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、一般C1-3（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスペースファイヤーに5馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

6月15日、連闘で迎えた18戦目は、松戸政也騎手を鞍上に迎えて、一般B4-3（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スノースマイルに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月28日、中1週で迎えた19戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、きんぎょそう特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた20戦目は、やまゆり特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松戸政也騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ネヴァデザートに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中1週で迎えた21戦目は、耕輔&由紀恵結婚777日杯（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビクトリービーナスに4馬身の差をつけて制した。

8月9日、中1週で迎えた22戦目は、百日草特別（金沢ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（2戦2勝）。5頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエフテーカンパネラに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

8月31日、中2週で迎えた23戦目は、一般B2-3（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田晃浩騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハッピーパインに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月25日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田晃浩騎手（4戦4勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

12月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、山茶花特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は松戸政也騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

5歳（2010年）

4月6日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、一般B1二（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（5戦4勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

4月20日、中1週で迎えた27戦目は、一般B1三（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（6戦4勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。