ディープサマー（2002年生、母チカリー）

ディープサマー（2002年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「深い夏」。毛色は芦毛。種牡馬のタイキシャトル（当時8歳）と交配したチカリーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マークリ牧場。戦績は、中央平地24戦2勝2着3回、地方14戦2勝2着1回。2007年のかしわ記念(Jpn1)で3着に入った他、2008年の東京盃(Jpn2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月11日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のストーミーカフェに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月8日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったアンブロワーズにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

11月27日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

3歳（2005年）

1月10日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた8戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコパノフウジンに1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

4月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

7月3日、中7週で迎えた11戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（9戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（10戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた13戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（11戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

12月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた15戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に終わった。

4歳（2006年）

1月14日、中2週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったギャラントアローに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月5日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

6月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月2日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、ワディラムに3/4馬身交わされて2着となった。

7月16日、中1週で迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

7月23日、連闘で迎えた22戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

8月26日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5歳（2007年）

5月2日、約8か月半の休み明けで迎えた24戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

5月30日、中3週で迎えた25戦目は、Jpn3のさきたま杯（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた26戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

12月5日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

6歳（2008年）

1月9日、中4週で迎えた28戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプライドキムに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

2月6日、中3週で迎えた29戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

7月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた30戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

8月18日、中6週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた31戦目は、Jpn3のクラスターカップ（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた32戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキングビスケットをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月8日、中4週で迎えた33戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフジノウェーブを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7歳（2009年）

3月4日、約5か月の休み明けで迎えた34戦目は、S3の東京シティ盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4月8日、中4週で迎えた35戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた36戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた37戦目は、Jpn3のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

7月12日、中6週で迎えた38戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。