シンボ（2017年生、母オギノシュタイン）

シンボ（2017年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「辛抱より」。毛色は鹿毛。種牡馬のベーカバド（当時10歳）と交配したオギノシュタインが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は長浜忠。2020年の金杯(地方重賞)に勝利した他、2020年の金杯(M2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤正弘厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2019年）

7月3日、デビュー戦は松井伸也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したムスターファに半馬身届かず2着に敗北した。

7月18日、中1週で迎えた2戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた4戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキングワールドに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月15日、中2週で迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、2歳M1のジュニアグランプリ（リアルインパ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたフジノロケット決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月9日、中2週で迎えた6戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のウィナーズチャレンジ9（門別ダート1800m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた7戦目は、2歳M3の知床賞（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したアクアリーブルに半馬身届かず2着に敗北した。

11月10日、中1週で迎えた8戦目は、2歳M1の南部駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた9戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、2歳M3の寒菊賞（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランコージーを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月2日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るナーリーを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って断然人気に応えた。

4月15日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳戦の牡羊座特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は松井伸也騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず3着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松井伸也騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、アベニンドリームに3/4馬身交わされて2着となった。

7月12日、中2週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウインレーヴドールに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

8月8日、中3週で迎えた15戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月27日、中6週で迎えた16戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

10月31日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの古都ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

12月10日、中5週で迎えた18戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上3勝クラスの虹の松原ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は古川吉洋騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた20戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

2月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

5月2日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着を確保した。

5月30日、中3週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

7月11日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV杯（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

8月28日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスのオホーツクステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月6日、中9週で迎えた27戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、イルーシヴパンサーに3/4馬身交わされて2着となった。

11月28日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

12月5日、連闘で迎えた29戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5歳（2022年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4月30日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月1日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた35戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

6歳（2023年）

2月19日、約4か月の休み明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったスパイダーゴールドに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月11日、中2週で迎えた37戦目は、4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの競馬法100周年記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（8戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月28日、中6週で迎えた39戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（9戦0勝）。17頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた40戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた41戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のモリノカンナチャンをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。