フサイチカムーン（2004年生、母フサイチディバイン）
Fusaichi Cam O'n
2004.04.20
フサイチカムーン（2004年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ありがとう（ベトナム語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のトレジャーアイランド（当時8歳）と交配したフサイチディバインが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地13戦4勝2着2回、地方24戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の飯坂温泉特別(1000万下)。
経歴
デビュー前
池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2006年）
12月3日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のダイワルビアをハナ差振り切って初白星を挙げた。
12月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。
3歳（2007年）
5月6日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のわらび賞（新潟ダート1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。
6月23日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。
10月14日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土谷智紀騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったリックチョモランマにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。
11月10日、中3週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のウォーターマークを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。
4歳（2008年）
1月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は土谷智紀騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。
10月26日、約9か月の休み明けで迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラッシュアップに5馬身の差をつけて順当に勝利した。
11月9日、中1週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシルクストリートに1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。
12月28日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2008フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。
5歳（2009年）
1月31日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったキングブレーヴにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。
10月25日、約9か月の休み明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。
11月15日、中2週で迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の東北ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。
6歳（2010年）
6月24日、約7か月半の休み明けで迎えた14戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の盛夏特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。
7月1日、連闘で迎えた15戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、’10スターライトカップ（大井ダート1600m 内回り 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。
7月15日、中1週で迎えた16戦目は、ポートサイド賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田譲治騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず12着に終わった。
8月19日、中4週で迎えた17戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の葉月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。
8歳（2012年）
4月20日、約20か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた18戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C3-9（高知ダート1300m 曇/重）に出走。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず3着に敗れた。
5月6日、中1週で迎えた19戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。
5月12日、連闘で迎えた20戦目は、一般C3ハ（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールドクリチャンに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。
5月18日、連闘で迎えた21戦目は、一般C3-5（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、ゲバルトステイヤーに半馬身交わされて2着となった。
6月2日、中1週で迎えた22戦目は、一般C3ハ（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シーノヴァリスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。
6月10日、連闘で迎えた23戦目は、一般C3-7（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で赤岡修次騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。
6月16日、連闘で迎えた24戦目は、一般C3ロ（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で赤岡修次騎手（6戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリワードゴードンに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。
7月6日、中2週で迎えた25戦目は、一般C3-5（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で赤岡修次騎手（7戦2勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では今一つ伸び切れず3着に敗れた。
7月13日、連闘で迎えた26戦目は、柏島スキューバダイビング特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で赤岡修次騎手（8戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。
8月11日、中3週で迎えた27戦目は、一般C3-6（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で赤岡修次騎手（9戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、で集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサトノサンダーを3/4馬身振り切って7勝目を手に入れた。
8月25日、中1週で迎えた28戦目は、一般C3-5（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で赤岡修次騎手（10戦3勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず3着に敗れた。
8月31日、連闘で迎えた29戦目は、宮川浩一騎手を鞍上に迎えて、月の名所は桂浜特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。
9月14日、中1週で迎えた30戦目は、一般C3ロ（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（11戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
9月21日、連闘で迎えた31戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（12戦3勝）。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に終わった。
9月28日、連闘で迎えた32戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、彩羽1歳誕生日特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。
10月8日、中0週で迎えた33戦目は、一般C3-6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（13戦3勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマウンテンダイヤに詰め切れず、3馬身差の2着となった。
10月14日、連闘で迎えた34戦目は、一般C3-2（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は宮川浩一騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。
10月20日、連闘で迎えた35戦目は、一般C3ヘ（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（14戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。
10月27日、連闘で迎えた36戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（15戦3勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。
11月11日、中1週で迎えた37戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（16戦3勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。