ヴァトナヨークトル（2016年生、母エンジェルフェザー）

ヴァトナヨークトル（2016年2月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「アイスランドの氷河」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトビーズコーナー（当時8歳）と交配したエンジェルフェザーが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はミルファーム。主な勝ち鞍は2020年の一般B2六。

経歴

デビュー前

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月9日、デビュー戦は岩部純二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

6月16日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

8月26日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

3歳（2019年）

7月7日、約10か月半の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

7月30日、中0週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、3歳戦のフォーチュネイトひまわり特別（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

8月27日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた8戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、3歳B8（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るルフレシャンスを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

9月8日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた9戦目は、3歳戦の咲希ちゃん2歳記念（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オスティリオに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月24日、中1週で迎えた10戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ナムラモアに半馬身交わされて2着となった。

10月8日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2六（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた12戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2三（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月12日、連闘で迎えた14戦目は、一般C2（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るオクラを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って2勝目をつかんだ。

11月24日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1五（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アポロノワキザシにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月8日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1四（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1四（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジャストインタイムを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2020年）

3月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、沖静男騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、エムテイロードに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月31日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1五（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で沖静男騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1六（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた21戦目は、柴田勇真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のかきつばた賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のケンブリッジジッタに4馬身の差をつけて制した。

5月12日、中1週で迎えた22戦目は、一般B2六（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田勇真騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた23戦目は、一般B2六（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田勇真騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のツクバハナコに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月9日、中1週で迎えた24戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬でポイントゲットで賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた25戦目は、一般B2二（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗原大河騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた26戦目は、楽天競馬で石川県特産品が当たる特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田勇真騎手（3戦2勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

7月20日、中1週で迎えた27戦目は、特別編成（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は沖静男騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた28戦目は、楽天競馬金沢けいばを楽しもう賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた29戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、一般B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月9日、中1週で迎えた30戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大原浩司騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた31戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大原浩司騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた32戦目は、ミセバヤ賞（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大原浩司騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

2020年11月12日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。