スリーダッシュ（2010年生、母ダキューパン）

スリーダッシュ（2010年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋突進」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスズカマンボ（当時9歳）と交配したダキューパンが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村中牧場。戦績は、中央平地15戦0勝、地方17戦7勝2着5回。主な勝ち鞍は2013年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村中牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、永井商事によって315万円で落札された。

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月28日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた2戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

3歳（2013年）

4月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップチェリー賞（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月26日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップドリアン賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったクラウンシュバルツに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月18日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた8戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦の♪多治見ハミング賞♪（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったキチに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月17日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のパワフルスズカに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月31日、中1週で迎えた11戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったローレルマヌエルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月13日、中1週で迎えた12戦目は、小野家オノロケラブラブ杯（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で今井貴大騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコハクフェアリーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月28日、中1週で迎えた13戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で今井貴大騎手（5戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエイシンリュウウンを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

12月5日、連闘で迎えた14戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で今井貴大騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミーアを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

12月26日、中2週で迎えた15戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で今井貴大騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4歳（2014年）

1月4日、連闘で迎えた16戦目は、杉原大介骨ストレッチ講師就任杯（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で今井貴大騎手（8戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマリーダダを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

1月17日、中1週で迎えた17戦目は、葉牡丹特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で今井貴大騎手（9戦5勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた18戦目は、水仙特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で今井貴大騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホウライセールを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

2月6日、連闘で迎えた19戦目は、フィギュアスケート賞（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で今井貴大騎手（11戦6勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く3着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた20戦目は、鶯賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で今井貴大騎手（12戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴールドピューマに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月7日、中1週で迎えた21戦目は、竹下太騎手を鞍上に迎えて、春めく賞（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るザエリモホースを3/4馬身差し切って断然人気に応えた。

3月26日、中2週で迎えた22戦目は、熱い感動を中京で!高松宮記念（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は今井貴大騎手（13戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナデシコニッポンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月3日、中4週で迎えた23戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた24戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた25戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

5歳（2015年）

2月7日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず最後はアウレオーラと並んで13着同着となった。

7月19日、約5か月の休養明けで迎えた31戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

8月16日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き13着に終わった。