ロバートタイガー（1988年生、母フルカード）

ロバートタイガー（1988年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のメンデス（当時7歳）と交配したフルカードが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）アラキファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着2回、地方12戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1992年の船橋ステークス。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

8月5日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したリキサンロックを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗れた。

3歳（1991年）

1月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた3戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマジックナンバーに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月10日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

3月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るラシアンゴールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

3月24日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（3戦2勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で谷中公一騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

10月13日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で谷中公一騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、2着となった。

11月9日、中3週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジーガームサシをアタマ差振り切って3勝目をつかんだ。

12月8日、中3週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、市川ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

4歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた11戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

2月8日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は谷中公一騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた14戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトウショウヒューイに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月12日、中1週で迎えた15戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

10月11日、約6か月の休み明けで迎えた16戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた17戦目は、白秋ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

5歳（1993年）

1月6日、中2週で迎えた19戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ガーネットステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

2月7日、中4週で迎えた20戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

9月5日、約7か月の休養明けで迎えた21戦目は、水戸賢二騎手を鞍上に迎えて、一般A2（上山ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のバンダイロードに1馬身の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

9月21日、中1週で迎えた22戦目は、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水戸賢二騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた23戦目は、神無月特別（上山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で水戸賢二騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のセントスクイズに6馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

11月1日、中1週で迎えた24戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で水戸賢二騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた25戦目は、霜月特別（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で水戸賢二騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた26戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で水戸賢二騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（1994年）

6月20日、約6か月半の休み明けで迎えた27戦目は、水無月特別（上山ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で水戸賢二騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた28戦目は、文月特別（上山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で水戸賢二騎手（7戦2勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったスーパーポップスから5馬身差の2着となった。

8月7日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた29戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、サンシャインマイラーズカップ（上山ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったスーパーポップスから1馬身半差の2着となった。

8月23日、中1週で迎えた30戦目は、一般A1（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月31日、中9週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた31戦目は、神無月特別（上山ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（1995年）

9月5日、約10か月半の休養明けで迎えた32戦目は、高木正喜騎手を鞍上に迎えて、一般B3イ（上山ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。8着に敗れた。