ヤマカツエース（2012年生、母ヤマカツマリリン）

ヤマカツエース（2012年3月22日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋第一人者、最高、最高の存在」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したヤマカツマリリンが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地30戦7勝2着1回。2017年の金鯱賞(G2)に勝利した他、2016年の金鯱賞(G2)を制するなど、重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

6月22日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアポロノシンザンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月7日、中8週で迎えた3戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したペイシャオブローにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月27日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3歳（2015年）

1月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のキッズライトオンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

4月11日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグランシルクを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを奪取した。

5月10日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

7月19日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月23日、中4週で迎えた12戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（8戦2勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月24日、中8週で迎えた13戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず13着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミトラを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

4歳（2016年）

1月5日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（10戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルフロストを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

2月14日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（11戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月4日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（12戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（13戦3勝）。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

8月21日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（14戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

10月30日、中9週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（15戦3勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

12月3日、中4週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた21戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（16戦3勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のパドルウィールをクビ差振り切って4つ目の重賞タイトルを奪取した。

12月25日、中2週で迎えた22戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で池添謙一騎手（17戦4勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入った。

5歳（2017年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で池添謙一騎手（18戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードヴァンドールを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて5つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4月2日、中2週で迎えた24戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で池添謙一騎手（19戦5勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

8月20日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で池添謙一騎手（20戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月29日、中9週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で池添謙一騎手（21戦5勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた27戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で池添謙一騎手（22戦5勝）。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた28戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で池添謙一騎手（23戦5勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

6歳（2018年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で池添謙一騎手（24戦5勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた30戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で池添謙一騎手（25戦5勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。