カオスモス（2010年生、母メアリーズガーデン）

カオスモス（2010年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「混沌（カオス）と調和（コスモス）からの造語」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時15歳）と交配したメアリーズガーデンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は沖田忠幸。戦績は、中央平地33戦3勝2着4回、地方8戦0勝2着1回。2012年の京王杯2歳ステークス(G2)で3着に入った他、2014年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沖田忠幸から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、沖田忠幸から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小田吉男によって420万円で落札された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

6月9日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイケイペガムーンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月2日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコパノリチャードに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

3歳（2013年）

1月6日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月23日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったコパノリチャードに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2014年）

1月18日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

2月23日、中4週で迎えた9戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4月6日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたカレンブラックヒル決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月27日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

10月18日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエールブリーズを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

11月16日、中3週で迎えた16戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたダノンプログラマー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月28日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、2014ファイナルステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

5歳（2015年）

2月1日、中4週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。

4月5日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

5月3日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

6月28日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったスマートオリオンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中3週で迎えた22戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月30日、中4週で迎えた23戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（9戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

6歳（2016年）

2月28日、約6か月の休み明けで迎えた24戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（10戦1勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

5月29日、約3か月の休み明けで迎えた25戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月24日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に終わった。

8月28日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

10月30日、中8週で迎えた29戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた30戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

7歳（2017年）

1月29日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた32戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた33戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

5月23日、中7週で迎えた34戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ゆりかもめオープン（大井ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

5月31日、連闘で迎えた35戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた36戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

7月31日、中6週で迎えた37戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、立秋特別（盛岡ダート1600m 雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたイチフジキング決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月15日、中1週で迎えた38戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、M3の桂樹杯（盛岡芝1600m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた39戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、M2の青藍賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

10月21日、中5週で迎えた40戦目は、M2のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月20日、中8週で迎えた41戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、S2のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。