アイスカチャン（2011年生、母プランタンシャルム）

アイスカチャン（2011年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のゴールドヘイロー（当時14歳）と交配したプランタンシャルムが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）道見牧場。戦績は、地方33戦10勝2着11回。2014年のあやめ賞(牝地方重賞)に勝利した他、2013年の九州ジュニアチャンピオン(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、道見牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、杉浦和也によって126万円で落札された。

東眞市厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2013年）

5月26日、デビュー戦は山口勲騎手を鞍上に据えて、2歳（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は447kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るデドコガイイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた2戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったマツノヴィグラスに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月6日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦のシリウス特別（佐賀ダート1750m 晴/稍重）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったマツノヴィグラスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた4戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2014年）

3月22日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の夢競馬スタートレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず3着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた6戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞のあやめ賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフラッシュモブを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を獲得した。

4歳（2015年）

1月21日、約9か月半の休み明けで迎えた7戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十十一（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

2月3日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2七八九（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で楢崎功祐騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた9戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のロイヤルオブアクアに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

3月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、仲春特別（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のファストアズソングに1馬身の差をつけて制した。

4月6日、中2週で迎えた11戦目は、りょうけん座特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したシンクスマイルにアタマ差届かず2着に惜敗した。

4月24日、中2週で迎えた12戦目は、晩春特別（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したアジュディテイオーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月18日、中2週で迎えた13戦目は、おうし座特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

8月24日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、初嵐特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島大輔騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、トウカイマルシェに3/4馬身交わされて2着となった。

9月14日、中2週で迎えた15戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、にぎわい都市新宿賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、伸びてきたフヨウリリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月28日、中1週で迎えた16戦目は、葛飾賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハピネスチャイルドに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

11月2日、中4週で迎えた17戦目は、カノープス賞（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柏木健宏騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったシングンムサシに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で迎えた18戦目は、シリウス賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柏木健宏騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったキタノヘイローに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月31日、中4週で迎えた19戦目は、カウントダウン2016賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柏木健宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2016年）

5月18日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、一般B3四（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で柏木健宏騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のフロムミートゥユーを3/4馬身振り切って久しぶりの実戦を制した。

6月10日、中2週で迎えた21戦目は、ゲンマ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柏木健宏騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアルコバレエノ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月12日、中4週で迎えた22戦目は、ベガ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柏木健宏騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアルコバレエノ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月31日、中2週で迎えた23戦目は、トゥインクルバースデー賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柏木健宏騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るリンノフォーマリアを目の覚めるような末脚でアタマ差だけ差し切って制した。

8月31日、中3週で迎えた24戦目は、サマーメモリー賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で柏木健宏騎手（9戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のモリデンシーザーを半馬身振り切って8勝目をマークした。

9月23日、中2週で迎えた25戦目は、爽秋賞（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で柏木健宏騎手（10戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したスウェプトアローにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月27日、中4週で迎えた26戦目は、いたばし二輪草特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で柏木健宏騎手（11戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るプロファウンドを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて9勝目を奪取した。

11月29日、中4週で迎えた27戦目は、’16ロイヤルカップ（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で柏木健宏騎手（12戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

12月30日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で柏木健宏騎手（13戦5勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

6歳（2017年）

5月22日、約5か月の休み明けで迎えた29戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、ジェイド賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた30戦目は、万緑賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は柏木健宏騎手（14戦5勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定のハンデ戦の門別グランシャリオ賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（15戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定戦のシンデレラチャレンジI（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月31日、中6週で迎えた33戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のシンデレラチャレンジ3（大井ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のファイトユアソングを半馬身振り切って優勝