フレッシュボイス（1983年生、母シヤトーハード）

フレッシュボイス（1983年5月9日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフイリツプオブスペイン（当時14歳）と交配したシヤトーハードが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は小笠原義美。戦績は、中央平地26戦7勝2着2回。1987年の安田記念(G1)に勝利した他、1989年の宝塚記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

1歳（1985年）

10月6日、11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のセノエタイヨーに1馬身の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

10月20日、7頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のミールクィーンに1馬身1/4の差をつけて勝利を決めた。

11月17日、8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

3歳（1986年）

1月12日、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は古小路重男騎手。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のファイブホマレをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月2日、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 雪/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタケノコマヨシに3馬身半の差をつけて勝利を手にした。

4月13日、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。21頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、21番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイナコスモスにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月28日、3歳G3の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月9日、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手。21頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、21番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

12月21日、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

4歳（1987年）

1月25日、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田原成貴騎手。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズタカヒーローを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を掴み取った。

3月15日、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で田原成貴騎手。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

5月17日、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手。19頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始15番手を追走。直線に入ると、前で粘るニッポーテイオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を収めた。

6月14日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

9月20日、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月1日、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

5歳（1988年）

4月3日、G2のサンケイ大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のランドヒリュウを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月15日、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

6月12日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月9日、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は田原成貴騎手。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

10月30日、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は松永幹夫騎手。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月20日、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

12月25日、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

6歳（1989年）

6月11日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したイナリワンにクビ差届かず2着となった。

10月29日、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

11月26日、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

12月24日、G1の有馬記念（中山芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。