サラキア（2015年生、母サロミナ）

サラキア（2015年2月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ローマ神話の海水の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したサロミナが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦2勝2着2回。2020年の有馬記念(G1)で2着に入った他、2020年のエリザベス女王杯(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額6,000万円（12万×500口）で一口馬主が募集された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

1月21日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のナリタハーデスに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月3日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

4月22日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したメイショウテッコンを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月5日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の青島特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアバルラータに3馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

9月16日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したカンタービレを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月14日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2019年）

1月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4月6日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月9日、中8週で迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、レイエンダに3/4馬身交わされて2着となった。

8月11日、中8週で迎えた11戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月21日、中9週で迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

5歳（2020年）

1月18日、中9週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

4月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月14日、中6週で迎えた16戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のボッケリーニに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

10月17日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦2勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシャドウディーヴァに3馬身の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

11月15日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（4戦3勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したラッキーライラックにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月27日、中5週で迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したクロノジェネシスにクビ差届かず2着となった。

2021年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。