シャドウディーヴァ（2016年生、母ダイヤモンドディーバ）

シャドウディーヴァ（2016年2月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「影+神がかり的(ラテン語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したダイヤモンドディーバが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の府中牝馬ステークス(牝G2)に勝利した他、2020年の府中牝馬ステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、橋本征道によって7,776万円で落札された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月7日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンラスターを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたジャストアジゴロ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月10日、中1週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイサクに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2019年）

2月16日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下のフリージア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では弾けるような伸びで驀進したが、伸びてきたウィクトーリア決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月19日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

9月15日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月10日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプレシャスブルーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2020年）

2月9日、中8週で迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したプリモシーンに半馬身届かず2着となった。

4月11日、中8週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

5月17日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/不良）に出走。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。

8月2日、中6週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサラキアに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

11月15日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

5歳（2021年）

2月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、5着に終わった。

6月20日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

8月15日、中7週で迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

10月16日、中8週で迎えた23戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアンドラステをクビ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

11月28日、中5週で迎えた24戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた25戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

6歳（2022年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5月15日、中8週で迎えた27戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた28戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

10月15日、約4か月の休み明けで迎えた29戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月27日、中5週で迎えた30戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた31戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

2022年12月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。