オースミハルカ（2000年生、母ホッコーオウカ）

オースミハルカ（2000年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時7歳）と交配したホッコーオウカが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は鮫川啓一。戦績は、中央平地22戦6勝2着3回。2004年、2005年とエリザベス女王杯(牝G1)で2回2着に入った他、2003年、2004年とクイーンステークス(牝G3)を連覇するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

8月10日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグロリーレイに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月29日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月13日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエリモルミナスを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

12月1日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3歳（2003年）

3月8日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のスティルインラブをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

4月13日、中4週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

5月25日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川島信二騎手（3戦1勝）。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

8月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のファインモーションをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月19日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（5戦2勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（6戦2勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

4歳（2004年）

6月6日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（7戦2勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず18着に敗れた。

7月4日、中3週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、チャペルコンサートに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月15日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（8戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエルノヴァをクビ差振り切って連覇達成

10月17日、中8週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（9戦3勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウバトラーをハナ差だけ差し切って4つ目の重賞タイトルを手に入れた。

11月14日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（10戦4勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、伸びてきたアドマイヤグルーヴ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月19日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（11戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

5歳（2005年）

4月24日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（12戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月16日、約6か月の休み明けで迎えた19戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川島信二騎手（13戦4勝）。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川島信二騎手（14戦4勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで踏ん張ったが、スイープトウショウに半馬身交わされて2着となった。

12月25日、中5週で迎えた21戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で川島信二騎手（15戦4勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

6歳（2006年）

1月29日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら59kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で川島信二騎手（16戦4勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。