シルクバリアント（2004年生、母ルビータイガー）

シルクバリアント（2004年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勇敢な」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラローレル（当時13歳）と交配したルビータイガーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ラツキー牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方16戦8勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の仲秋賞(一般B2)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

山口益巳厩舎（西脇）へ入厩。

3歳（2007年）

12月11日、デビュー戦は大山真吾騎手を鞍上に据えて、3歳以上D7二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。馬体重は505kg。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るハギノグリッターを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳以上D8二（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクインオブキングを鬼脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2008年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上D7二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガノラヴマーチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

1月25日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上D5三（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るハリマナダレディーを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って負け知らずの4連勝を決めた。

2月8日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上D2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエイトゴーオンに3馬身半の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

4月19日、中9週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

5月17日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた7戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

6月22日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上500万下の開成山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

11月1日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた9戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

5歳（2009年）

9月20日、約10か月の休み明けで迎えた11戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、北上市立鬼の館レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダンストンメイビスに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

10月3日、中1週で迎えた12戦目は、仲秋賞（盛岡ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で関本浩司騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアルカイクスマイルを半馬身振り切って7勝目を挙げた。

10月18日、中1週で迎えた13戦目は、一般B2一（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で関本浩司騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた14戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、M&Kジョッキーズカップ第2戦（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた15戦目は、ノベンバーカップ（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は関本浩司騎手（3戦2勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた16戦目は、横手やきそばレース（水沢ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で関本浩司騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したクリスティラビットを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

12月14日、中1週で迎えた17戦目は、稲庭高原レース（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

12月29日、中1週で迎えた18戦目は、一般B2二（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のコアレスマーシャルをハナ差振り切って8勝目を手中に収めた。

6歳（2010年）

1月27日、中3週で迎えた19戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九十（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた20戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2九（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。