コクサイパワー（1987年生、母ジョーキジルクム）

コクサイパワー（1987年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時14歳）と交配したジョーキジルクムが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は大成牧場。戦績は、中央平地23戦1勝2着3回、地方6戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

10月8日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は488kg。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた3戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトウホーライトに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

12月17日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

3歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたチェリーテイオー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月11日、中5週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

6月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のカールホールに1馬身1/4の差をつけて1位に入線したが、その後失格となった。

7月7日、中1週で迎えた11戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセントターザンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月29日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

8月19日、中2週で迎えた14戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた16戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 雨/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

4歳（1991年）

6月16日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた19戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

8月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、竹原啓二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

8月24日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったサファリドラゴンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月8日、中1週で迎えた23戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

11月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から26kg増やして迎えた24戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、パープル特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のトワダクイーンに1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

12月18日、中2週で迎えた25戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のケイシユウレデイに4馬身の差をつけて優勝

12月29日、中1週で迎えた26戦目は、歳末特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は森下博騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったフナツツウから5馬身差の2着に敗北した。

5歳（1992年）

1月15日、中1週で迎えた27戦目は、初春賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた28戦目は、早春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森下博騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた29戦目は、浅春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森下博騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。