カリバーン（2007年生、母リーチマイハーバー）

カリバーン（2007年4月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「アーサー王が持っていたと言われる伝説の聖剣」。毛色は鹿毛。種牡馬のデュランダル（当時8歳）と交配したリーチマイハーバーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回、地方9戦1勝2着2回。2011年のオールカマー(G2)で3着に入った他、2011年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月28日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたダイワファルコン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3歳（2010年）

1月24日、中4週で迎えた3戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシルクコスモスに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月20日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

6月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったサイレントメロディにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月25日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のネヴァーフェイドに2馬身の差をつけて優勝

11月7日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したレンディルに半馬身届かず2着に敗北した。

11月28日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の東京ウェルカムプレミアム（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のステイツマンシップに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月25日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のソウルフルヴォイスに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（2011年）

1月29日、中4週で迎えた11戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のリディルをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

8月21日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（4戦3勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

9月25日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月6日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた14戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月3日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

5歳（2012年）

5月19日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月14日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

6歳（2013年）

2月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた19戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5月26日、中8週で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり18着に終わった。

7月14日、中6週で迎えた21戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた24戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

11月27日、中8週で馬体重を前走から28kg増やして迎えた25戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7歳（2014年）

5月14日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、S2の大井記念（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

6月26日、中5週で迎えた27戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月3日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミカエルビスティーに1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

9月28日、中7週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた29戦目は、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったシルクアーネストにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中7週で迎えた30戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、伸びてきたハブアストロール決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

8歳（2015年）

1月3日、中4週で迎えた31戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

2月4日、中4週で迎えた32戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月7日、中8週で迎えた33戦目は、’15ブリリアントカップ（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。