パープルフレックス（2011年生、母カタズオノンデ）

パープルフレックス（2011年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋柔軟性（フレキシビリティー）より。柔軟性に富むよう」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時17歳）と交配したカタズオノンデが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）小倉牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方27戦5勝2着7回。主な勝ち鞍は2014年の3歳B4。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小倉牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

12月7日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

3歳（2014年）

1月6日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた4戦目は、G.モッセ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

6月28日、中7週で迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

7月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、3歳B6（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したビビッドレッドを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

8月11日、中2週で迎えた7戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、3歳B6（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

8月19日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳B4（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は平瀬城久騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のドラゴンミニストロに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月2日、中1週で迎えた9戦目は、3歳B2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

9月30日、中3週で迎えた10戦目は、一般C2二（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平瀬城久騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2三（金沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で平瀬城久騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るニシノシオンを異次元の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

11月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、一般C1-5（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で平瀬城久騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた13戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、KyuSanバースデー記念（金沢ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったキラキラトーアにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1-6（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は平瀬城久騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヤマカツスピードに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中0週で迎えた15戦目は、一般C1五（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったマイネルボランタスにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2015年）

1月14日、中2週で迎えた16戦目は、池田敦騎手を鞍上に迎えて、大西俊哉生誕記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた17戦目は、一般C12（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で池田敦騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた18戦目は、持原大志騎手を鞍上に迎えて、加藤雄ニ退職記念（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

6月9日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、一般C2-3（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2-3（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、ケンブリッジベラに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた21戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C2-5（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のグラスヴィクターに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月21日、中1週で迎えた22戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったプロメッサに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月4日、中1週で迎えた23戦目は、砂取節まつり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた24戦目は、一般C1-4（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインドエーデルに1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

9月8日、中1週で迎えた25戦目は、川渡し神事特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた26戦目は、東間大花火特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、最後はプロメッサと並んで4着同着となった。

10月4日、中1週で迎えた27戦目は、HBA組合長賞（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で米倉知騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた28戦目は、初めての金沢競馬観戦記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で米倉知騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた29戦目は、かにカニ合戦特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で米倉知騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた30戦目は、一般B2-7（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

11月29日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、一般C1-3（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は平瀬城久騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったマツノヴェネーノに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月15日、中1週で迎えた32戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、オッズパーク杯（金沢ダート1400m 雨/重）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のディアスプレッドをクビ差振り切って5勝目を収める