オンワードスペル（2005年生、母オンワードウィナー）

オンワードスペル（2005年3月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋魔法」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時10歳）と交配したオンワードウィナーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方25戦4勝2着7回。主な勝ち鞍は2009年の久慈地方産業まつりレース(一般C1六)。

経歴

デビュー前

7歳のとき、オンワード牧場から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、手嶋康雄によって57.75万円で落札された。

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月17日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、6着に終わった。

3歳（2008年）

11月1日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた3戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2八（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

11月22日、連闘で迎えた4戦目は、一般C2九（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月13日、中2週で迎えた5戦目は、一般C2十七（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた6戦目は、一般C2十五（水沢ダート1300m 雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、コアレスイメージに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2十四（水沢ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエプソムチェルシーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月21日、中9週で迎えた8戦目は、一般C2十七（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコスモキラウェアを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月29日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2十三（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（5戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンランスタンをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

4月12日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林俊彦騎手（6戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月19日、連闘で迎えた11戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林俊彦騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホシスウィープに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月26日、連闘で迎えた12戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で小林俊彦騎手（8戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリックエレガンツアにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた13戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で小林俊彦騎手（9戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

6月14日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で小林俊彦騎手（10戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のベルモントワグナーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月28日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小林俊彦騎手（11戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月5日、連闘で迎えた16戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で小林俊彦騎手（12戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アエノストローズに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月20日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で小林俊彦騎手（13戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキタノハルミチャンに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月2日、中1週で迎えた18戦目は、久慈地方産業まつりレース（盛岡ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は14戦連続で小林俊彦騎手（14戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエーシンエイホープを3/4馬身振り切って優勝

8月15日、中1週で迎えた19戦目は、風鈴賞（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で小林俊彦騎手（15戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた20戦目は、釜石まるごと味覚レース（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は16戦連続で小林俊彦騎手（16戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた21戦目は、キリンラガー会賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で小林俊彦騎手（17戦4勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、バクシンタッチに半馬身交わされて2着となった。

9月26日、中1週で迎えた22戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、南昌山賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた23戦目は、一般B2十一（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（18戦4勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた24戦目は、一般B2九（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（19戦4勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

5歳（2010年）

4月3日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた25戦目は、奥州前沢春まつりレース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（20戦4勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

4月18日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた26戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、真人公園桜まつりレース（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。