クリソベリル（2016年生、母クリソプレーズ）

クリソベリル（2016年2月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「金緑石。母名、兄姉名より連想」。2019年にJRA賞最優秀ダートホースを受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時17歳）と交配したクリソプレーズが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のチャンピオンズカップ(G1)に勝利した他、2020年のJBCクラシック(Jpn1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,600万円（14万×400口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月17日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は524kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハギノオムイデアルに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2019年）

3月2日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアヴァンセに7馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5月2日、中8週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァイトブリックに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

7月10日、中9週で迎えた4戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のデルマルーヴルに3馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロンドンタウンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて無傷の5連勝で重賞3勝目を挙げた。

12月1日、中9週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた6戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールドドリームをクビ差振り切ってダート最強馬の称号を手中に収めた。

4歳（2020年）

2月29日、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、サウジカップ（サウジアラビア・ジャナドリヤダート1800m）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月24日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のオメガパフュームに2馬身の差をつけて3つ目のG1タイトルをゲットした。

11月3日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦6勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオメガパフュームに2馬身半の差をつけて4つ目のG1タイトルをつかんだ。

12月6日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（7戦7勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5歳（2021年）

9月29日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（8戦7勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

2021年10月6日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。