サイコーデボネア（1995年生、母サイコーロマン）

サイコーデボネア（1995年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のスキャン（当時7歳）と交配したサイコーロマンが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地36戦3勝2着4回。1998年の中日スポーツ賞4歳ステークス(G3)で3着に入った他、1997年のもみじステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浜田光正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

9月6日、デビュー戦は石山繁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 雨/良）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

9月13日、連闘で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネトシミーティアに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月4日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したレディステラを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

10月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したダンツナイキを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

3歳（1998年）

1月18日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は石山繁騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

2月28日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた10戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアルケミストを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

4月26日、中5週で迎えた11戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

6月13日、中3週で迎えた13戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は石山繁騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月28日、中1週で迎えた14戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石山繁騎手（7戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北摂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石山繁騎手（8戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフィールドノンノンをアタマ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

4歳（1999年）

1月23日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石山繁騎手（9戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で石山繁騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月13日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で石山繁騎手（11戦1勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で石山繁騎手（12戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた22戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下の春嶺ステークス（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は石山繁騎手（13戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（14戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

8月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（15戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したタマモシークレットにクビ差届かず2着となった。

9月18日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石山繁騎手（16戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したニケマジックにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月2日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石山繁騎手（17戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

11月14日、中5週で迎えた28戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の北摂特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は石山繁騎手（18戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（19戦1勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

5歳（2000年）

6月24日、約6か月の休養明けで迎えた31戦目は、5歳以上900万下の皆生特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（20戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石山繁騎手（21戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石山繁騎手（22戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

10月8日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた34戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は石山繁騎手（23戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく12着に終わった。

6歳（2001年）

5月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた36戦目は、4歳以上900万下の祇園特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（24戦1勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。