シンワロバリー（2001年生、母スワンプキャット）

シンワロバリー（2001年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は青毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時14歳）と交配したスワンプキャットが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）本桐牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、中央障害2戦0勝、地方24戦11勝2着6回。主な勝ち鞍は2006年の晩秋特別(一般C1)。

経歴

デビュー前

17歳のとき、本桐牧場から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

1月11日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた3戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた4戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

5月19日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた5戦目は、3歳戦の若鮎賞（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

4歳（2005年）

1月18日、約8か月の休養明けで馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた6戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C27（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったスリーハイシャトルから1馬身差の2着となった。

2月15日、中3週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般C26（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のワールドエタニティに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月15日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた8戦目は、金鯱賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のマルブツロバリーに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月14日、中3週で迎えた9戦目は、江戸彼岸桜賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったマコトサンゴから2馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中5週で迎えた10戦目は、一般C11（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモカムイを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

6月19日、中3週で馬体重を前走から26kg減らして迎えた11戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

9月4日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

11月9日、中8週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、安房峠特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で高野容輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で高野容輔騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（2006年）

9月26日、約9か月の休み明けで馬体重を前走からさらに26kg増やして迎えた19戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアイファーナイターに4馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

10月11日、中1週で迎えた20戦目は、和生くん・陽子さん結婚記念（名古屋ダート800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた21戦目は、一般C11（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の一般C10（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のワイルドオーキッドに2馬身半の差をつけて優勝

12月1日、中1週で迎えた23戦目は、晩秋特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（8戦4勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウイニングラッセンに1馬身半の差をつけて6勝目を挙げた。

12月22日、中2週で迎えた24戦目は、ジングルベル特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、クードゥフードルにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

6歳（2007年）

1月5日、中1週で迎えた25戦目は、竹之内永輝牌（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメイショウガラシャに2馬身半の差をつけて7勝目を挙げた。

1月15日、中0週で迎えた26戦目は、万両特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（11戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスリーフォービストを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた27戦目は、競馬サークル東海卒業・進級祝い（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（12戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のファイトエルフに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

2月6日、連闘で迎えた28戦目は、一般B9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で戸部尚実騎手（13戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドターンを上がり0位の末脚で半馬身差し切って9勝目を獲得した。

3月5日、中3週で迎えた29戦目は、一般B2（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で戸部尚実騎手（14戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ペアーネオにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3月27日、中2週で迎えた30戦目は、ミキティ優駿（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で戸部尚実騎手（15戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、ゴールデンメガミにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4月18日、中2週で迎えた31戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で戸部尚実騎手（16戦8勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた32戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で戸部尚実騎手（17戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールドターンに2馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

5月8日、連闘で迎えた33戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で戸部尚実騎手（18戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた34戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で戸部尚実騎手（19戦9勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた35戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で戸部尚実騎手（20戦9勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカンドーレを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす