スマートループ（2005年生、母ループスキークロス）

スマートループ（2005年3月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部。何周でも走れる速い馬」。毛色は鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時11歳）と交配したループスキークロスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は野島牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方29戦12勝2着6回。主な勝ち鞍は2008年のプリティシューズ特別( 牝)。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

4月19日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

5月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた3戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のプリティシューズ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のコアレスアンバーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた5戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

11月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

4歳（2009年）

1月18日、中9週で迎えた7戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

2月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。

3月20日、中4週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた9戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般B13（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクールブルーに約12馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月30日、中0週で迎えた10戦目は、倉地学騎手を鞍上に迎えて、鈴木あっ君定年退職お疲れ様記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のドリームルージュに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月9日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般B12（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルキーイリスに半馬身届かず2着に敗北した。

8月13日、中4週で迎えた12戦目は、一般B9（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るユズリープを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って断然の支持に応えた。

9月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、萩特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月18日、中7週で迎えた14戦目は、脇田創騎手を鞍上に迎えて、旬菜・旬果まるごとあいちカップ（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルサーブルに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月1日、中1週で迎えた15戦目は、鈴木留依子祝!30歳記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったスマートパラダイスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月22日、中2週で迎えた16戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

5歳（2010年）

1月1日、中0週で迎えた17戦目は、（社）愛知県馬主協会尾張支部賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったバブルケットにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

1月12日、中1週で迎えた18戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のノボバウワーに1馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

1月26日、中1週で迎えた19戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキスリングバーに6馬身の差をつけて7勝目を手に入れた。

2月1日、連闘で迎えた20戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したフローズンダイキリに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月15日、中1週で迎えた21戦目は、正芳&佐千子結婚おめでとう記念（名古屋ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（7戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月1日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキスリングバーに3馬身の差をつけて8勝目を掴み取った。

3月23日、中2週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた23戦目は、牡羊座特別（名古屋ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のオグリオトメに4馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4月14日、中2週で迎えた24戦目は、クレマチス特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（10戦5勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5月27日、中5週で迎えた25戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、行田足袋のまち賞（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマクログリペンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月25日、中3週で迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、川幅日本一鴻巣賞（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた27戦目は、一般C1六（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

8月6日、連闘で迎えた28戦目は、一般C1四五（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

10月11日、中8週で迎えた29戦目は、一般C1六七（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

11月23日、中5週で迎えた30戦目は、彩の夢味牛賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、サチノプレンティに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月21日、中3週で迎えた31戦目は、一般C1四（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

6歳（2011年）

1月14日、中2週で迎えた32戦目は、鴻巣こうのとり伝説賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノブクィーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月9日、中3週で迎えた33戦目は、一般C1七（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレベオウルフを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、一般C1五（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネツパワーに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

6月3日、中5週で迎えた35戦目は、夏椿特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で戸崎圭太騎手（9戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。