ラヴェリータ（2006年生、母Go Classic）

ラヴェリータ（2006年2月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「真実（伊）」。毛色は芦毛。種牡馬のUnbridled's Song（当時13歳）と交配したGo Classicが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦4勝2着1回、地方15戦7勝2着5回。2011年のかしわ記念(Jpn1)で2着に入った他、2011年のジャパンカップダート(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月13日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

8月16日、中4週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のフィールドチャペルに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月6日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のミラクルセッションに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3歳（2009年）

2月15日、中9週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

5月23日、中9週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスタッドジェルランに1馬身1/4の差をつけて優勝

6月17日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツクシヒメに5馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

7月15日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るクィーンオブキネマを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って3連勝で2つ目の重賞タイトルを奪取した。

9月20日、中9週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

11月7日、中6週で迎えた11戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた12戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦3勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2010年）

2月24日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ブラボーデイジーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月17日、中2週で迎えた15戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤスバルに2馬身の差をつけて重賞3勝目をマークした。

4月14日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（8戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したトーホウドルチェにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月23日、中5週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマチカネニホンバレを3/4馬身振り切って制した。

7月7日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は岩田康誠騎手（9戦4勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーホウドルチェに3馬身の差をつけて連覇達成

10月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、伸びてきたキングスエンブレム決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月3日、中4週で迎えた21戦目は、Jpn1のJBCクラシック（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（10戦5勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5歳（2011年）

2月2日、中7週で迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミラクルレジェンドをクビ差振り切って重賞5勝目をマークした。

3月2日、中3週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラボーデイジーを上がり1位の末脚で半馬身差し切って6つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4月10日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3のマーチステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は勢いを失って14着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた26戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったフリオーソを3/4馬身捉え切れず2着となった。

6月1日、中3週で迎えた27戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

7月6日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーホウドルチェに6馬身の差をつけて4連覇達成

9月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、牝馬限定地方重賞のレディスプレリュード（大井ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったミラクルレジェンドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月3日、中4週で迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたミラクルレジェンド決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中3週で迎えた31戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着を確保した。