ケントオー（2012年生、母ポポチャン）

ケントオー（2012年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「家族名より＋王」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時19歳）と交配したポポチャンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ハクツ牧場。2016年の中京記念(ハンデG3)で3着に入った他、2016年の米子ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西橋豊治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

1月18日、デビュー戦は小崎綾也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のティーエスバラをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月22日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の青島特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月21日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中谷雄太騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下の松浜特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中谷雄太騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

11月1日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベステンダンクをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

11月28日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイクアップに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦2勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、マテンロウボスに半馬身交わされて2着となった。

4歳（2016年）

1月11日、中2週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトーキングドラムを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

2月13日、中4週で迎えた13戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた14戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

4月24日、中7週で迎えた15戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（5戦2勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた17戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のクイーンズリングに4馬身の差をつけて5勝目をマークした。

7月24日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた19戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（9戦3勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

11月26日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

5歳（2017年）

1月5日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（10戦3勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた22戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（11戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（12戦3勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた24戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月23日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

8月27日、中4週で迎えた26戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダノンメジャーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月1日、中4週で迎えた27戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた28戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月9日、中2週で迎えた30戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

6歳（2018年）

1月6日、中3週で迎えた31戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた32戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

4月15日、中8週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた34戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

10月8日、約5か月の休み明けで迎えた35戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

11月17日、中5週で迎えた36戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた37戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

7歳（2019年）

1月13日、中5週で迎えた38戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（13戦3勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた39戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた40戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

4月28日、中5週で迎えた41戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

9月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた42戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

2020年4月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。