エーシンダックマン（2007年生、母エイシンチタニア）

エーシンダックマン（2007年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋鴨の男」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時18歳）と交配したエイシンチタニアが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地30戦6勝2着5回、中央障害1戦0勝。2012年のアイビスサマーダッシュ(G3)で2着に入った他、2012年のシルクロードステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

6月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルカリバーンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、エーシンホワイティに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月21日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

12月6日、中1週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

12月19日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、ドリームフォワードに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2010年）

3月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のレオパステルに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月20日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

4月25日、中4週で迎えた9戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のケイアイデイジーを半馬身振り切って3勝目を手にした。

5月9日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

10月9日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、グランプリエンゼルに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

10月24日、中1週で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

11月7日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

4歳（2011年）

4月23日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

6月19日、中7週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のモトヒメに3馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

12月4日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のタガノラヴキセキに2馬身半の差をつけて久々の一戦を制した。

12月25日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの2011アンコールステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（2012年）

1月9日、中1週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のスギノエンデバーに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

1月28日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで崩れずに走り抜いたが、ロードカナロアに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月3日、中4週で迎えた21戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた22戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって17着に敗れた。

7月1日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に沈んだ。

7月22日、中2週で迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。最後は、勝ったパドトロワから1馬身半差の2着となった。

8月19日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

6歳（2013年）

4月7日、約7か月半の休養明けで迎えた26戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた27戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着に入った。

5月5日、連闘で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

6月15日、中5週で迎えた29戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた31戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。