キンシストーン（1997年生、母Shes a Calling）

キンシストーン（1997年2月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSalt Lake（当時8歳）と交配したShes a Callingが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦3勝2着2回、中央障害5戦0勝2着1回、地方16戦8勝2着3回。2000年のクリスタルカップ(G3)で2着に入った他、2000年のクロッカスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月27日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、レディバラードに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のホーマンオペラに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

1月9日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の寒竹賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラヴィエベルに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

1月30日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトッププロテクターをクビ差振り切って断然人気に応えた。

3月12日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で千田輝彦騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、スイートオーキッドに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月2日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で千田輝彦騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

5月13日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で千田輝彦騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に敗れた。

6月11日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で千田輝彦騎手（7戦3勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい17着に終わった。

4歳（2001年）

3月3日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

3月31日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（8戦3勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

6月10日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。12着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた13戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったグレイトキャリバーから9馬身差の2着となった。

5歳（2002年）

1月12日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（9戦3勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた15戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。12着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。13着に終わった。

4月20日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月12日、中2週で迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北沢伸也騎手（5戦0勝）。17頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた22戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

6月29日、連闘で迎えた23戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

7月20日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

6歳（2003年）

2月8日、約7か月の休み明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（6戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた26戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた27戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

5月14日、中9週で迎えた28戦目は、尾林幸彦騎手を鞍上に迎えて、阿蘇高岳カップ（荒尾ダート1900m 曇/不良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のホッカイアトラスに6馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

6月11日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の九州王冠（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾林幸彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた30戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で尾林幸彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったヨシノメモリーから3馬身差の2着に敗北した。

7月16日、中1週で迎えた31戦目は、阿蘇烏帽子岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で尾林幸彦騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のエスパーアラオに5馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

11月4日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、しもつき特別（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で尾林幸彦騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタカキスターに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7歳（2004年）

5月12日、約6か月半の休養明けで迎えた33戦目は、エフエム中九州特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で尾林幸彦騎手（5戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のインターウィッシュに3馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

6月9日、中3週で迎えた34戦目は、火の国賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で尾林幸彦騎手（6戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったキサスキサスキサスから3馬身差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた35戦目は、地方重賞の九州王冠（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で尾林幸彦騎手（7戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月21日、中3週で迎えた36戦目は、つばき特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で尾林幸彦騎手（8戦4勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のキサスキサスキサスに半馬身の差をつけて制した。

11月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、火の国賞（荒尾ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で尾林幸彦騎手（9戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のバンダムプレジャーをクビ差制して勝利を手中に収めた。

11月28日、中2週で迎えた38戦目は、フェニックス特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で尾林幸彦騎手（10戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のチクシダンディに2馬身の差をつけて10勝目を達成した。

12月15日、中1週で迎えた39戦目は、阿蘇根子岳カップ（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で尾林幸彦騎手（11戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったナイキダンサーから4馬身差の2着に敗北した。

8歳（2005年）

1月26日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた40戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、M&Kジョッキーズカップ（第4戦）（荒尾ダート2000m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2月23日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた41戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、新冠特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のエクセレントパレスに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月8日、中1週で迎えた42戦目は、地方重賞の大阿蘇大賞典（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は尾林幸彦騎手（12戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月27日、中6週で迎えた43戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、リーディングジョッキー特別（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。