ツムジカゼ（2000年生、母Nannerl）

ツムジカゼ（2000年2月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「つむじ風（父名から連想）」。毛色は栗毛。種牡馬のStorm Cat（当時17歳）と交配したNannerlが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦6勝2着5回、地方4戦1勝2着2回。2006年のシリウスステークス(ハンデG3)で2着に入った他、2006年のギャラクシーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

8月11日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

3歳（2003年）

12月20日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から43kg増やして迎えた2戦目は、早川順一騎手を鞍上に迎えて、一般C5 24（高崎ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

4歳（2004年）

1月2日、中1週で迎えた3戦目は、茂呂菊次郎騎手を鞍上に迎えて、一般C5 18（高崎ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったテンジンテンカから4馬身差の2着に敗北した。

1月18日、中1週で迎えた4戦目は、一般C5 24（高崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で茂呂菊次郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったサクラコンコルドから1馬身半差の2着に敗北した。

2月12日、中3週で迎えた5戦目は、一般C5 29（高崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で茂呂菊次郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のコチフカバに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月16日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から21kg減らして迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のブラストシチーに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアイマストウインに5馬身の差をつけて3勝目を収める

6月27日、中3週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の城崎特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジーティーアトラスを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2005年）

2月6日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の米沢特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユウキアヴァンセに6馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

5月21日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はピオーネと並んで2着同着となった。

6月4日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の相模特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の恵山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグランパティシエに5馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

8月13日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウインジェネシスに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月24日、中1週で迎えた19戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（2006年）

2月25日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた22戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた23戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた25戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のケージーダンシングに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

9月30日、中1週で迎えた27戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウバトラーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月19日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた29戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したシーキングザベストにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月24日、中1週で迎えた30戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2006ファイナルステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

7歳（2007年）

3月4日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したクワイエットデイにハナ差届かず2着となった。

3月25日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた32戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月5日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

9月29日、中7週で迎えた35戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（6戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

8歳（2008年）

5月31日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた36戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。