カワカミプリンセス（2003年生、母タカノセクレタリー）

カワカミプリンセス（2003年6月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋お姫様」。2006年にJRA賞最優秀3歳牝馬及び最優秀父内国産馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時8歳）と交配したタカノセクレタリーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石川上牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着2回。2006年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利した他、2006年の秋華賞(牝G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

2月26日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のメイショウトッパーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線に入ると、前で粘るサウスティーダを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月30日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンファビュルを次元の違う末脚で半馬身差し切って負け無しの3連勝を決めた。

5月21日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフサイチパンドラを3/4馬身振り切って3歳女王の称号を奪取した。

10月15日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアサヒライジングを半馬身振り切ってG1・2勝目を挙げた。

11月12日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフサイチパンドラに1馬身半の差をつけて1位に入線したが、その後12着に降着となった。

4歳（2007年）

5月13日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

6月24日、中5週で迎えた8戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

5歳（2008年）

5月31日、約11か月半の休養明けで迎えた9戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月19日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたブルーメンブラット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったリトルアマポーラに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月28日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

6歳（2009年）

2月21日、中7週で迎えた13戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月5日、中5週で迎えた14戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月17日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月18日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦0勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。