ディアデラノビア（2002年生、母ポトリザリス）

ディアデラノビア（2002年1月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アルゼンチンの恋人の日」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したポトリザリスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着1回、海外2戦0勝。2006年のヴィクトリアマイル(牝G1)で3着に入った他、2006年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,400万円（8.5万×400口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月12日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマルブツライトに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2005年）

1月15日、中4週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 雨/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエアメサイアに2馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月5日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

3月13日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレースパイロットをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

5月22日、中3週で迎えた6戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2006年）

1月5日、約7か月半の休養明けで迎えた7戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月12日、中5週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったヤマニンシュクルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月15日、中4週で迎えた10戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月24日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月15日、中2週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に入った。

12月10日、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。7着に終わった。

5歳（2007年）

1月28日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のウイングレットに4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月7日、中9週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（7戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（8戦1勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく14着に終わった。

7月6日、鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（9戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシノマナムスメを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

6歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

2月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。