スピーディキック（2019年生、母デザートフラワー）

スピーディキック（2019年3月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「敏速+蹴り」。毛色は栗毛。種牡馬のタイセイレジェンド（当時12歳）と交配したデザートフラワーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は熊谷武。2023年のスパーキングレディーカップ（ホクトベガメモリアル） 3(Jpn3)で2着に入った他、2022年の関東オークス(牝Jpn2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

石本孝博厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2021年）

6月30日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したカツベンケイを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

7月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったドラゴンゴクウに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月29日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のナッジに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月17日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったコパノミッキーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月2日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレディオスターを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月14日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で岩橋勇二騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒストリックノヴァを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月3日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、2歳Jpn3のJBC2歳優駿（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で岩橋勇二騎手（6戦3勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

12月31日、中7週で迎えた8戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のヒストリックノヴァに4馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

3歳（2022年）

3月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のティーズハクアに2馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

5月11日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のコスモポポラリタをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

6月15日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月15日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るショットメーカーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて7勝目を手にした。

11月9日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るティーズハクアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月30日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（4戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトップザビルに3馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2023年）

2月19日、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（5戦4勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（6戦4勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7月5日、中8週で迎えた17戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（ホクトベガメモリアル） 3（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（7戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したレディバグにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月5日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（9戦4勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

12月30日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で御神本訓史騎手（10戦4勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラブラブパイロをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

5歳（2024年）

2月18日、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で御神本訓史騎手（11戦5勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

4月6日、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は10戦連続で御神本訓史騎手（12戦5勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

7月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（ホクトベガメモリアル） 3（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で御神本訓史騎手（13戦5勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月7日、中4週で迎えた24戦目は、スパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で御神本訓史騎手（14戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月16日、中9週で迎えた25戦目は、マイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。