シセイヒテン（2015年生、母シセイカグヤ）

シセイヒテン（2015年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+飛天、空中を飛行する天人」。毛色は青毛。種牡馬のノヴェリスト（当時6歳）と交配したシセイカグヤが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はパカパカファーム。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

2月3日、デビュー戦は伊藤工真騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したノーブルカリスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

2月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフレッチアにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

4月8日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のシャープスティーンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

6月16日、中9週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の八丈島特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤工真騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、クインズサンにクビ差交わされて2着となった。

7月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で伊藤工真騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

8月18日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で伊藤工真騎手（6戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で伊藤工真騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月17日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で伊藤工真騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るアビームを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

3月10日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したハーグリーブスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月18日、中4週で迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月21日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの白河特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したサウンドマジックを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月11日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月29日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月30日、中8週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5歳（2020年）

1月5日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

3月1日、中7週で迎えた20戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るルマーカーブルをクビ差だけ差し切って優勝

4月12日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

7月19日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

9月12日、中7週で迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

10月11日、中3週で迎えた24戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月14日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（2021年）

1月17日、中8週で迎えた26戦目は、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（8戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアルピニズムに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月18日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安達太良ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（9戦1勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

10月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のデトロイトテソーロをアタマ差振り切って久々に美酒を浴びた。

12月18日、中9週で迎えた29戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

7歳（2022年）

4月10日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山元気騎手（10戦1勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

7月17日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

10月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

12月4日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

8歳（2023年）

2月12日、中9週で迎えた34戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

7月16日、約5か月の休み明けで迎えた35戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

10月29日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。18着に終わった。

9歳（2024年）

4月7日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、モルガナイトステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

2024年4月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。