ラントゥザフリーズ（2000年生、母ソロシンガー）

ラントゥザフリーズ（2000年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「凍りつく走り」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時15歳）と交配したソロシンガーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊郷牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着4回、地方15戦1勝2着3回。2003年の皐月賞(G1)で4着に入った他、2003年の共同通信杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

6月16日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、フィールドマックスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のコスモインフェルノをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

11月17日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のロケットパンチに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月14日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

3歳（2003年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したニシノシタンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

1月25日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のタカラシャーディーをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月22日、中5週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

6月1日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

9月21日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/不良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

4歳（2004年）

4月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

4月17日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた14戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦1勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた16戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月3日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5歳（2005年）

2月20日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた18戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

2月27日、連闘で迎えた19戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月19日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた20戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアイルランド大統領賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい18着に敗れた。

4月10日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマンジュデンツルギに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

5月8日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウサライにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

6月25日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、カフェオリンポスに交わされて2馬身半差の2着となった。

7月17日、中2週で迎えた25戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（9戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

6歳（2006年）

4月15日、約9か月の休養明けで迎えた26戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた27戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

12月31日、約8か月の休養明けで迎えた28戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、ゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

7歳（2007年）

2月22日、中7週で迎えた29戦目は、’07ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

10月12日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた30戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

11月9日、中3週で迎えた31戦目は、虎渓山特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた32戦目は、いろり火特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたロケットパンチ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

12月12日、中1週で迎えた33戦目は、師走特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で尾島徹騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンダイオーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月31日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で尾島徹騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

8歳（2008年）

1月31日、中3週で迎えた35戦目は、地方重賞のマイル争覇（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で尾島徹騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンのウインター争覇（P）（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で尾島徹騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた37戦目は、ブラッドストーンオープン（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で尾島徹騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月15日、中9週で迎えた38戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

5月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、長良川特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は尾島徹騎手（8戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったクィーンロマンスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月12日、中1週で迎えた40戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったシールビーバックに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月10日、中3週で迎えた41戦目は、乗鞍短距離特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた42戦目は、揖斐峡特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（9戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。