ドラゴンダンサー（1989年生、母シャトーダンサー）

ドラゴンダンサー（1989年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスルーザドラゴン（当時7歳）と交配したシャトーダンサーが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏三好ファーム。戦績は、中央平地38戦4勝2着5回、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は1994年の猪苗代特別(900万下)。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

7月19日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。馬体重は504kg。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、逃げるフィルードヴォンを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

8月16日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったミナモトプリンスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月4日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るビャクエレイオーを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のユウキルルに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月6日、中5週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

4歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

3月6日、中2週で迎えた11戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’93オープニングカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったマイスタージンガーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月6日、中9週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったキョウシンチグサにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

7月17日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の咲花特別（新潟ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（7戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5歳（1994年）

1月15日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（9戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月14日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（10戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（11戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスラッガークロスをハナ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

4月17日、中2週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’94中山ヤングジョッキーズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

6月26日、中9週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（12戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスピードファイターに5馬身の差をつけて制した。

8月21日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（13戦2勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

9月17日、中3週で迎えた23戦目は、初風ステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（14戦2勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

6歳（1995年）

4月23日、約7か月半の休養明けで迎えた24戦目は、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（15戦2勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の欅ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（16戦2勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の闘争本能でゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

6月4日、中1週で迎えた26戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、麦秋ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったトーワウィナーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月1日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（17戦2勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

10月29日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、甲斐路ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（18戦2勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた29戦目は、篠原茂騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で篠原茂騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

7歳（1996年）

1月7日、中3週で迎えた31戦目は、サンライズステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で篠原茂騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で篠原茂騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた33戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（19戦2勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（20戦2勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4月6日、中2週で迎えた35戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（21戦2勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた36戦目は、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（22戦2勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた37戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（23戦2勝）。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず16着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた38戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（24戦2勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

7月8日、中4週で馬体重を前走から34kg増やして迎えた39戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、盛夏特別（新潟(地)ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた40戦目は、榎伸彦騎手を鞍上に迎えて、清流特別（三条ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のスマッシュボーイに半馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。