エーシンチェイサー（2008年生、母エイシンシンシアナ）

エーシンチェイサー（2008年3月7日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋追撃者」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時11歳）と交配したエイシンシンシアナが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方27戦12勝2着6回。主な勝ち鞍は2013年の陣屋特別(一般B1)。

経歴

デビュー前

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

5月29日、デビュー戦は森一馬騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は514kg。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

7月29日、中5週で迎えた3戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーセンファミリアに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月18日、中2週で迎えた4戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したクリスタルクールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月2日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（笠松ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーセンファミリアに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2012年）

5月9日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で尾島徹騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のムサシトップガンに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月24日、中6週で馬体重を前走から19kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は森一馬騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた8戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、太子ひまわり特別（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月24日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、生谷温泉伊沢の里特別（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

9月6日、中5週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上B2 C1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた11戦目は、のうせんかずら賞（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた12戦目は、兵庫競馬IPAT発売記念賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた13戦目は、一般C14（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイファースマイルに7馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月9日、中1週で迎えた14戦目は、一般C15 18（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（5戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラヴィーズバードに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた15戦目は、一般C13（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモウンディーネに6馬身の差をつけて1番人気に応えた。

12月13日、中2週で迎えた16戦目は、新穂高特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で尾島徹騎手（7戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、エクエスバンダムに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月28日、中1週で迎えた17戦目は、一般C9（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で尾島徹騎手（8戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリックデビッドに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（2013年）

1月10日、中1週で迎えた18戦目は、ことぶき特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で尾島徹騎手（9戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアルドグリーンに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月15日、中4週で迎えた19戦目は、寒椿特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で尾島徹騎手（10戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

3月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、一般C4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で尾島徹騎手（11戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るマサノアローンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月8日、中3週で迎えた21戦目は、春風賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で尾島徹騎手（12戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヒルノアビスコに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月25日、中1週で迎えた22戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で尾島徹騎手（13戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったゴールドフレンドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月15日、中2週で迎えた23戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で尾島徹騎手（14戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグレイトエンペラーに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月25日、中5週で迎えた24戦目は、穂高特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で尾島徹騎手（15戦9勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエーシンハクレイに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月8日、中1週で迎えた25戦目は、飛水峡特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で尾島徹騎手（16戦10勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドフレンドを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月22日、中1週で迎えた26戦目は、あさがお特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で尾島徹騎手（17戦11勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールドフレンドを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月12日、中2週で迎えた27戦目は、ささゆり特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で尾島徹騎手（18戦11勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月23日、中5週で迎えた28戦目は、「めざまし天然水」新発売記念杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で尾島徹騎手（19戦11勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた29戦目は、陣屋特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で尾島徹騎手（20戦11勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアルドグリーンをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

11月18日、中5週で迎えた30戦目は、磨墨特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で尾島徹騎手（21戦12勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。