アサヒジュピター（1990年生、母タニワーデン）

アサヒジュピター（1990年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミナガワマンナ（当時12歳）と交配したタニワーデンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は本巣一敏。戦績は、中央平地25戦5勝2着7回。1993年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

9月20日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったミヨノブライトにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

10月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったパープルマジックに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1993年）

3月28日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミュージカルに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイヨジョンヌにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月30日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラディッシュパワーを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

7月4日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

7月18日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオールレインボーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

9月26日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（9戦3勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月18日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（10戦3勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4歳（1994年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（11戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

5月21日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったダンノーブルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月12日、中2週で迎えた15戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

7月9日、中3週で迎えた16戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（12戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（13戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のカミノエルフに6馬身の差をつけて順当に勝利した。

8月14日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（14戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた19戦目は、ながつきステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（15戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ナカミアンデスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月9日、中3週で迎えた20戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（16戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたテンジンショウグン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月19日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（17戦4勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（18戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

5歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた23戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦0勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず3着に敗れた。

2月18日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、タイキデュークに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月12日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハヤテマジシャンに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。