テイエムディラン（2015年生、母フミノオリヒメ）

テイエムディラン（2015年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時14歳）と交配したフミノオリヒメが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は多田善弘。2018年の若駒ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

7月1日、デビュー戦は富田暁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は456kg。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

8月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

11月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルカイノンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月9日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下の樅の木賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（3戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

3歳（2018年）

1月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中健騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のウェルカムゴールドを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

1月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（2戦2勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

3月24日、中8週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中健騎手（3戦2勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中健騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中健騎手（5戦2勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で田中健騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

9月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で田中健騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

10月7日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中健騎手（8戦2勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月27日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中健騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月18日、中2週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテンザワールドをハナ差振り切って3勝目を掴み取った。

4歳（2019年）

3月23日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって16着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた20戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

11月3日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた22戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

5歳（2020年）

6月13日、約7か月の休み明けで迎えた23戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 雨/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったザメイダンから4馬身差の2着に敗北した。

7月11日、中3週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（2021年）

1月16日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったフィールインラヴから1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月13日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったパシージョから1馬身半差の2着に敗北した。

9月11日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったクラウンディバイダから8馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で西谷誠騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で西谷誠騎手（7戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったマリオから4馬身差の2着に敗北した。