エイシンバーリン（1992年生、母Blade of Luck）

エイシンバーリン（1992年3月11日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のCozzene（当時12歳）と交配したBlade of Luckが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦6勝2着7回。1997年の高松宮杯(G1)で2着に入った他、1998年の高松宮記念(G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

10月16日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイアミスピリッツに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

11月12日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったゴーゴーナカヤマにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたプライムステージ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（1995年）

1月29日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のプライムステージを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を獲得した。

2月26日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイタクテイオーに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

4歳（1996年）

9月21日、約19か月の休み明けで迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた9戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のベストタイアップをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

12月15日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5歳（1997年）

1月26日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（7戦3勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のヤマニンパラダイスをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

2月23日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（8戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（9戦4勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のビコーペガサスに4馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを獲得した。

5月18日、中3週で迎えた16戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（10戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったシンコウキングにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6月8日、中2週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

9月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた20戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（11戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、スギノハヤカゼに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中2週で迎えた21戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

6歳（1998年）

4月26日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（12戦5勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず最後はホッコービューティと並んで5着同着となった。

5月24日、中3週で迎えた23戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（13戦5勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

6月14日、中2週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/不良）に出走。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ7着に敗れた。

7月19日、中4週で迎えた25戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（14戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ケイワンバイキングに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月31日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（15戦5勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、ロイヤルスズカにクビ差交わされて2着となった。

11月28日、中3週で迎えた27戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（16戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマサラッキにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中2週で迎えた28戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。