スギノハヤカゼ（1993年生、母Chaleur）

スギノハヤカゼ（1993年4月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のDiesis（当時13歳）と交配したChaleurが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦7勝2着3回。1997年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、1997年のCBC賞(G2)に勝利するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

10月14日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスプリングエイトに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月29日、中1週で迎えた2戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月9日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロングリリーフを豪快な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3歳（1996年）

1月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルヒーローに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

2月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウジェニエに1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

4月20日、中7週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（5戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で田島裕和騎手（6戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で田島裕和騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスキーミュージックに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

9月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田島裕和騎手（8戦4勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月26日、中3週で迎えた11戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で田島裕和騎手（9戦4勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のビコーペガサスをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを奪取した。

11月17日、中2週で迎えた12戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田島裕和騎手（10戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で田島裕和騎手（11戦5勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

4歳（1997年）

4月5日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は13戦連続で田島裕和騎手（12戦5勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

5月10日、中4週で迎えた15戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で田島裕和騎手（13戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月18日、連闘で迎えた16戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で田島裕和騎手（14戦5勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

6月8日、中2週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で田島裕和騎手（15戦5勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

9月28日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたオースミタイクーン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月25日、中3週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したタイキシャトルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（16戦5勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

11月22日、連闘で迎えた21戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（17戦5勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンバーリンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手にした。

12月14日、中2週で迎えた22戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（18戦6勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイキシャトルを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5歳（1998年）

4月26日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（19戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた24戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（20戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた25戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（21戦6勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

7歳（2000年）

2月27日、約21か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた26戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で田島裕和騎手（22戦6勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月26日、中3週で迎えた27戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田島裕和騎手（23戦6勝）。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた28戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で田島裕和騎手（24戦6勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた29戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で田島裕和騎手（25戦6勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はバタバタになってしまい18着に終わった。

7月2日、中6週で迎えた30戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田島裕和騎手（26戦6勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

9月10日、中9週で迎えた31戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

10月1日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

11月19日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた33戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く18着に終わった。