デュープロセス（2016年生、母ローズロー）

デュープロセス（2016年4月2日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「法に基づく適正な手続き」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時15歳）と交配したローズローが7歳のときに産んだ仔が本馬である。2019年の兵庫ゴールドトロフィー(ハンデJpn3)に勝利した他、2019年のユニコーンステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月17日、デビュー戦はJ.モレイラ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したケイアイターコイズにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月8日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニホンピロコレールに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2019年）

2月2日、中7週で迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のボストンテソーロをハナ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

3月10日、中4週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のニューモニュメントに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月12日、中8週で迎えた5戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のデアフルーグをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

6月16日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したワイドファラオにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月9日、中4週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

12月27日、中6週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のイルティモーネを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを手に入れた。

4歳（2020年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

7月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

8月23日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた13戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

11月22日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤新騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた15戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤新騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた16戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5歳（2021年）

1月16日、中2週で迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

8月29日、約7か月半の休み明けで迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

10月17日、中6週で迎えた19戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月11日、中7週で迎えた20戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に終わった。

6歳（2022年）

3月27日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた23戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

6月26日、中9週で迎えた24戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた25戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

8月27日、中4週で迎えた26戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入り込んだ。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

7歳（2023年）

5月6日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

8月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

9月24日、中7週で迎えた30戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、鳥栖大賞（佐賀ダート2000m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アラジンバローズに交わされて1馬身差の2着となった。

11月16日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、東海菊花賞（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月7日、中2週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた32戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

12月20日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた33戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

2020年9月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。