サンライズバッカス（2002年生、母リアルサファイヤ）

サンライズバッカス（2002年4月30日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の酒の神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘネシー（当時9歳）と交配したリアルサファイヤが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地27戦6勝2着3回、地方11戦0勝2着1回。2007年のフェブラリーステークス(G1)に勝利した他、2007年のジャパンカップダート(G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月23日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた2戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

3歳（2005年）

3月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月3日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナカヤマスナイパーに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月11日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のインディアトロフィー（中京ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハギノプレシャスに4馬身の差をつけて優勝

7月10日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカイシュウマックスを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月27日、中6週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイギャラントをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

9月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したカネヒキリを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月29日、中5週で迎えた10戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のカネヒキリに1馬身3/4の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

11月26日、中3週で迎えた11戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦4勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2006年）

1月29日、中8週で迎えた12戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

3月26日、中4週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

10月28日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したシーキングザベストに3/4馬身届かず2着となった。

11月25日、中3週で迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2007年）

1月21日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたメイショウトウコン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

2月18日、中3週で迎えた18戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のブルーコンコルドに1馬身半の差をつけてダートマイル王の座を勝ち取った。

5月2日、中9週で迎えた19戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月27日、中7週で迎えた20戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた22戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた23戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤勝己騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

6歳（2008年）

4月27日、約5か月の休み明けで迎えた24戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安藤勝己騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

5月25日、中3週で迎えた25戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 曇/重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（7戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず11着に敗れた。

7月13日、中6週で迎えた26戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（8戦4勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入った。

9月23日、中9週で迎えた27戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（9戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月8日、中6週で迎えた28戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（10戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したキクノサリーレに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月7日、中3週で迎えた29戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（11戦4勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7歳（2009年）

1月25日、中6週で迎えた30戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた31戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

7月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（12戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月21日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた33戦目は、G3のエルムステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（13戦4勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

8歳（2010年）

5月5日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた34戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた35戦目は、S2の大井記念（大井ダート2600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

6月30日、中5週で迎えた36戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた37戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

11月9日、約3か月半の休養明けで迎えた38戦目は、’10ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。