テンカハル（2018年生、母ジンジャーパンチ）

テンカハル（2018年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「天下春」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したジンジャーパンチが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の日本テレビ盃(Jpn2)で2着に入った他、2023年の浦和記念(Jpn2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、サラブレッドクラブライオンによって3億1,320万円で落札された。

サラブレッドクラブライオンにて総額3億3,000万円（6.6万×5000口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月3日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクインズラベンダーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラウシュヴァルツを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

12月5日、中5週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

3歳（2021年）

2月27日、中8週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

4月3日、中4週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月1日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したエクランドールに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月18日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

4歳（2022年）

1月15日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラスの呼子特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインヴァカンスを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って2勝目をつかんだ。

1月29日、中1週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの茶臼山高原特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの皿倉山特別（小倉芝2600m 雨/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のショウサンイチマツを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。

3月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたディアマンミノル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦2勝）。17頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた16戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた17戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

8月6日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月30日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古都ステークス（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの尼崎ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2023年）

2月18日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンラスターを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

3月12日、中2週で迎えた23戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月29日、中6週で迎えた24戦目は、4歳以上3勝クラスの横浜ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のジャスパーグレイトに1馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

6月17日、中6週で迎えた25戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月27日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（6戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったウシュバテソーロに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月22日、中3週で迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のダノンラスターに1馬身1/4の差をつけて5勝目を掴み取った。

11月23日、中4週で迎えた28戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月29日、中4週で迎えた29戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（8戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

6歳（2024年）

4月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた31戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（9戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

7月15日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（10戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月1日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのタイランドカップ（札幌芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（6戦2勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

9月23日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた34戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井瑠星騎手（11戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

10月20日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

2024年10月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。