キングビスケット（2002年生、母アリエルスキー）

キングビスケット（2002年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のシャンハイ（当時13歳）と交配したアリエルスキーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は安達洋生。戦績は、地方26戦12勝2着4回。2008年のアフター5スター賞(S3)で2着に入った他、2008年の’08ウインタースプリントで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田裕光厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2004年）

12月27日、デビュー戦は的場文男騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプリティーナイスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2005年）

3月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイト菜の花特別（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウショウヴォイスに6馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

12月6日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた3戦目は、一般C1五六（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のベストコスメに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

12月30日、中2週で迎えた4戦目は、イーバンク特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、イシノサスペンスにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2006年）

4月12日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、かんむり座特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、プロスパードンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月28日、約8か月半の休み明けで迎えた6戦目は、小松川特別（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

5歳（2007年）

1月25日、中3週で迎えた7戦目は、一般C1四五（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井英光騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナイキアディオスに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた8戦目は、一般C1六七（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂井英光騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミヤサンシャインに2馬身半の差をつけて休養明け初戦を物にした。

7月29日、中2週で迎えた9戦目は、はくちょう座特別（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂井英光騎手（7戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したラストチャンピオンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月17日、中6週で迎えた10戦目は、うお座特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で坂井英光騎手（8戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るカザグルマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

10月4日、中1週で迎えた11戦目は、オパール賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で坂井英光騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコマシンビクトリーに1馬身半の差をつけて7勝目をつかんだ。

11月1日、中3週で迎えた12戦目は、初冬賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で坂井英光騎手（10戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のコマシンビクトリーに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月11日、中5週で迎えた13戦目は、ターコイズ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で坂井英光騎手（11戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナックザワールドに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6歳（2008年）

1月16日、中4週で迎えた14戦目は、望春賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で坂井英光騎手（12戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロイヤルスパークを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って怒涛の5連勝を決めた。

2月19日、中4週で迎えた15戦目は、’08ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で坂井英光騎手（13戦9勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた16戦目は、ケンタウルス賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で坂井英光騎手（14戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のラドランバーラをハナ差振り切って勝利数を11に伸ばす

6月3日、中5週で迎えた17戦目は、’08メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で坂井英光騎手（15戦10勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月31日、中7週で迎えた18戦目は、’08シーサイドカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で坂井英光騎手（16戦10勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフリートアピールに5馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

9月3日、中4週で迎えた19戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で坂井英光騎手（17戦11勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたディープサマー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月8日、中4週で迎えた20戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は19戦連続で坂井英光騎手（18戦11勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は20戦連続で坂井英光騎手（19戦11勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月24日、中7週で迎えた22戦目は、S3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は21戦連続で坂井英光騎手（20戦11勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

8歳（2010年）

1月19日、約13か月の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦のガーネット賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で坂井英光騎手（21戦11勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた24戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、’10ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

6月3日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、’10メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（22戦11勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた26戦目は、’10スターライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（23戦11勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。