ハーツイストワール（2016年生、母レツィーナ）

ハーツイストワール（2016年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部+歴史(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したレツィーナが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で2着に入った他、2022年の札幌日経オープン(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、嶋田賢によって1億1,880万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

4月28日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったグルファクシーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったモンブランテソーロに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月30日、中4週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエクスプローシブをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4歳（2020年）

2月9日、約7か月半の休み明けで迎えた4戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスマイルに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

5月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

7月12日、中9週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月5日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったコンダクトレスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったブラックマジックに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月20日、中3週で迎えた9戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、逃げるヒラボクメルローを差し切れず、9馬身差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

2月13日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエヒトを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したヤシャマルを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月10日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

11月28日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったジャックドールに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6歳（2022年）

2月5日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のワイドエンペラーをクビ差振り切って制した。

5月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

8月6日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドギアをクビ差振り切って5勝目を手にした。

11月6日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したブレークアップを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月27日、中2週で迎えた18戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

7歳（2023年）

11月5日、約11か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（7戦3勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、6着に入り込んだ。

8歳（2024年）

1月14日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（8戦3勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（9戦3勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。