トウショウファルコ（1986年生、母カメリアトウシヨウ）

トウショウファルコ（1986年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のグリーングラス（当時13歳）と交配したカメリアトウシヨウが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地31戦8勝2着3回。1992年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、1992年の金杯(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

2月4日、デビュー戦は細川英二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のスイートマドンナに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月19日、中3週で迎えた3戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のミモザ賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた4戦目は、宮田仁騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のゆきつばき賞（新潟芝2000m 外回り小雨/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は細川英二騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤクモグレイスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月30日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（函館芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（3戦2勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた7戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた8戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のHTB賞（函館芝2000m 曇/不良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて5着に敗れた。

9月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は細川英二騎手（4戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

11月4日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、横田吉光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず3着に終わった。

4歳（1990年）

4月29日、約6か月の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の信夫山特別（福島芝2600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず3着に敗れた。

8月5日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタニノマイカに3馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

8月18日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったコンバットビックにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

9月9日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ゾウゲブネメガミにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

9月23日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月4日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤和宏騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた20戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のビクトリヤシチーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（1991年）

6月2日、約6か月の休養明けで迎えた21戦目は、麦秋ステークス（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（8戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

7月7日、中4週で迎えた22戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

8月18日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤和宏騎手（9戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた24戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（10戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月6日、中3週で迎えた25戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（11戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったイタリアンカラーにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

10月20日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（12戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビーチハウスをアタマ差振り切って5勝目を手中に収めた。

11月17日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（13戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

12月22日、中4週で迎えた28戦目は、’91フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のブラウンビートルに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

6歳（1992年）

1月5日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のジャニスを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

1月26日、中2週で迎えた30戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のシャコーグレイドに1馬身半の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルを手にした。

11月1日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。