ブラウンビートル（1987年生、母ダイナビーナス）

ブラウンビートル（1987年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスタイヴアザント（当時14歳）と交配したダイナビーナスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦7勝2着3回。1993年の新潟記念(ハンデG3)に勝利した他、1993年のBSNオープン(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平好男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

12月2日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。19頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るインドラを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

3歳（1990年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の朱竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

2月24日、中5週で迎えた4戦目は、4歳500万下の水仙賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

11月4日、約8か月半の休み明けで迎えた5戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた6戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

4歳（1991年）

1月5日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（4戦0勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた12戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のピースマシーンに3馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月13日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレガシーハードを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って制した。

8月18日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原泰夫騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上900万下のながつき賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原泰夫騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月5日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原泰夫騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したゴールデンテシオにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月2日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原泰夫騎手（7戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナチュラルファインを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

11月24日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で菅原泰夫騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のダイナバトラーに4馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

12月22日、中3週で迎えた21戦目は、’91フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で菅原泰夫騎手（9戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したトウショウファルコを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で菅原泰夫騎手（10戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた23戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は12戦連続で菅原泰夫騎手（11戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のインターエリモに1馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

6歳（1993年）

1月6日、約11か月半の休養明けで迎えた24戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ガーネットステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた25戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

7月25日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったマイヨジョンヌに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月29日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のパーシャンスポットを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月31日、中8週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた28戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は加藤和宏騎手（6戦0勝）。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が振るわず16着に終わった。